天体写真

The Milky Way Arch

春の明け方、東の空にはアーチがかかる。遡ること約3時間前のおとめ座やかみのけ座が南中する頃には天の川が全周の地平線に張り付いた形になっているが、そこから再び天の川が立ち上がってくるのだ。まあ天の川がこの位置を通るのは毎日のことなのだが、梅雨...
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M94

りょうけん座の銀河。位置的にはりょうけん座のα(コルカロリ)とβの間くらいで分かりやすく、5cmファインダーでもなんとなく見える。中心核はかなり明るく、その周囲のディスクは渦巻き構造に散らばる赤いHII領域が美しい。さらにその外側には淡いリ...
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M106

りょうけん座の銀河。りょうけん座と言うと一般にはなじみの薄い星座だが、大まかには北斗七星のひしゃくの柄で囲まれたあたりの領域になる。このあたりは春の空で銀河や球状星団が多いが、このM106もその中にあって比較的大型の銀河だ。Wikipedi...
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コーン星雲

いっかくじゅう座にある散光星雲と散開星団が重なる美しい星野。ここは2020/12にもStar71(f=350mm)で撮っているが、今回のC11(f=2100mm@F7.5)だと絵の力が違う。コーン星雲は下側の円錐形の暗黒星雲で、まさにその先...
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かに星雲

西暦1054年に起こった我が銀河系内の超新星爆発の残骸。その当時、超新星が当時おうし座で明るく輝いた様子は世界中でいくつかの文献に記録されている。爆発した星のガスは約1000年かけて今の形となり、現在も約1000km/sの速さで広がり続けて...
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オリオン大星雲

ザ・天体写真といった趣で立派なものだ。HDR合成のうえ画像処理で輝度差を圧縮しているので、分かりにくいながらも中心の星団(トラぺジウム)や高輝度部の構造も見えている。「こういうのが撮りたいけど、どんな機材が要る?」といった質問を受けることが...
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C/2021 A1 Leonard彗星

今が旬の明るい彗星で、明け方の東天うしかい座あたりに5等級ほどで見えている。この彗星は1月に発見された当時は木星軌道くらいの距離にいたが、1年ほどかけて地球の近くまでやって来た。この後は高度を下げていって北半球からは見えにくくなり、年明け2...
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エンゼルフィッシュ星雲

見てのとおりエンゼルフィッシュに似た形のHII領域で、オリオン座の北部に位置する。写野左寄りのオレンジ色の輝星はベテルギウスで、星雲中央の青白い星がオリオンの頭にあたる青色巨星のオリオン座λ。この星がオリオン座分子雲のガスを電離することで水...
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ほぼ皆既月食

食分98%という深い月食で、ほとんど皆既月食と言ってよい。前に皆既月食を撮ったのは2015年だっただろうか。たまたま同じような欠け具合の地球照と月食の写真が並んだのだが、これを見比べてみると面白い。まず欠け際の線の形をみると、三日月が欠けて...
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地球照

夕焼け空に浮かぶ三日月が綺麗だったので。2021/11/7撮影。兵庫県西部、SWAT350 + Star71II + EOS6D改(RGB, 5 x 1/10s) / ASI1600MM-cool(L, 10 x 1s)。月の全景を撮るのに...
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アイリス星雲

ケフェウス座の反射星雲。距離1300光年、大きさ6光年。見てのとおり光源は中心にある恒星(SAO19158)で、これは青白い色から推察される通り10太陽質量の重い星である。2021/10/2撮影、兵庫県中部。C11@F6.3(Starozo...
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さんかく座銀河 M33

さんかく座にある大型の銀河。三日月星雲が西の林にかかる位置まで沈んでしまった後、夜明けまでちょっと時間があったのでちょうどいい位置にいたこの銀河を撮ってみた。まずはさんかく座について。アンドロメダ座の近傍にあって明るい星の少ない秋の夜空では...
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三日月星雲 NGC6888

はくちょう座の中心 γCyg(サドル)の近傍にある星雲で、5000光年彼方の大きさ25光年のガス塊である。三日月星雲と呼ばれてはいるが、他にもクラゲか、エイか、脳味噌か、肋骨か、これほどイメージを掻き立てる星雲も珍しいだろう。この星雲を形作...
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北アメリカ星雲とペリカン星雲

はくちょう座デネブのすぐ東隣りの北アメリカ星雲と、そこから暗黒帯を挟んで右側のペリカン星雲。これ昔からずっと「どこがペリカンか分からん」と思っていたが、今ようやくわかりました。この写真だと左向きですね。写真から見て取れるとおり実際はこれらの...
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夏の大三角

「夏の大三角」とは名付けたが、この写真だと案外見にくい。まず中央上寄りの輝星がこと座のベガ(織姫星)。次に、天の川の対岸で写野の右下寄りにわし座のアルタイル(牽牛星)、そして天の川の左上あたりにある赤い散光星雲群の中に埋もれている輝星がはく...
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銀河系中心付近

春から夏にかけての南の空、さそり座からいて座にかけての領域。ここが我らが銀河系の中心部の方向で、天の川が最も太く明るくなるあたりである。写野右寄りに見える黄色っぽい恒星はさそり座のアンタレス。真の銀河系中心は右下寄りで銀河面の暗黒帯が最も濃...
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昇る天の川

天の川というのは雄大なものだ。2021/4/10 @岡山県北西部。Tamron 15-30mm F/2.8 (@15mm F2.8) + 6D改。SWAT350、0.5倍速追尾、露出40sの一発撮り。天の川が東天に昇る姿を見ると「夏も近づく...
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ひまわり銀河 M63

りょうけん座の銀河、味気ない名前ではM63とかNGC5055とか。距離2500万光年。比較的大型の銀河だが、それでも長辺0.2°ほどに過ぎない。この銀河は以前にも撮ったことがあるが、渦巻きの構造がよく見えるのでお気に入りである。撮影したシス...
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