こぎつね座にある大型の惑星状星雲。軽量級の恒星が末期に外層のガスを放出したもので、この特徴的な緑色は酸素の輝線である。恒星の磁場の影響でガスが軸対称に広がっている。
この天体は三態ある感じだ。まず、望遠鏡でパッと覗くと中央部のみが明るくて両側がくびれたリンゴの芯とか銀行のマークとか言われる形に見える。次に、暗夜でじっくり観察したり写真に撮ると、先ほど凹んで見えていた部分が埋まった楕円形に見える。そして最後に、真面目に写真を撮ると、先ほどの楕円形からさらに外側に淡いガスが大きく広がった蝶のような姿を見せてくれる。今回の写真はこの第三形態を見せたいがためにかなり強調したので背景が粗いが、遠目に見ればいい感じだ。
2024/7/29 21:18-2024/8/1 2:52, Hyogo pref. south. AM5 + C8 (F7.1 with Starizona Corrector) + ASI1600MM-cool, guided by OAG ASI120MM, controlled by ASI air Plus. Hα with Baader 7nm filter for 48 x 5min, OIII with 7nm Baader filter for 64 x 5min, total exp. 9h20m. R=100% x Hα, G=100% × OIII, B=80% x OIII + 20% x Hα. BXT, Starnet2 and DenoiseAI applied.