M16

春のモノクロっぽい写真が続いた後には夏の派手なあたりがやってくる。M16は天の川の中にある明るいHII領域で、その形から わし星雲 ともいう。中央に見えている暗黒星雲の柱はハッブル宇宙望遠鏡の画像でよく知られた創造の柱と呼ばれる有名な構造で、若い星団からの輻射で星雲が吹き払われつつあるなか星形成中で密度が高い暗黒星雲(とその影)だけが浸食が遅くて残っている姿だ。なのでこの柱の先端の中にはできつつある星があるのだが、これは可視光のすぐ傍の近赤外線では撮れないだろうか?

赤い色は水素のHα線で、白っぽいあたりは酸素のOIII線の青緑が混じっている。その2本の輝線を各々通すナローバンドフィルタで撮ってHOO合成した画像で、市街地からの撮影でこれだけ写るのだから面白いものだ。一方で、恒星の色をちゃんと出したいと思ってブロードバンドのRGBも撮ったのだが、それをちゃんと組み合わせるのが手間と言うか勉強せずに我流でやったので恒星はイマイチ。今あまりやる気がないので、そのうち勉強したら処理しなおすかもしれない。

2024/7/4 01:33-2024/7/8 03:32, Hyogo pref. south. AM5 + C8 (F7.1 with Starizona Corrector) + ASI1600MM-cool, guided by OAG ASI120MM, controlled by ASI air Plus. Hα with Baader 7nm filter for 53 x 5min, OIII with 7nm Baader filter for 63 x 5min, RGB with Baader color filters for 3ch x 10 x 3min, total exp. 11h10m. BXT & Starnet2.

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