初夏の風物詩の球状星団、その中でも最大級なのがこのM13で、ヘラクレス座の大球状星団などと呼ばれる。距離約25,000光年。
市街地からの近赤外線を主体とした撮影で、街中からとは思えないほどよく写る。これは当たり前と言えば当たり前だがちょっと不思議な気もする。そもそもどの波長の電磁波が見えるかは生き物によってかなり違っていて、我々ヒトにとっての「可視光」は380~700nmあたりだが、例えば魚類や昆虫には「紫外線」が見えているし、ヘビには「赤外線」が見えている。そして街灯などの光害源はヒトのために作られているから基本的に「可視光」で光っているから、まともに星が見えない街中の夜空であっても紫外線や赤外線で見れば光害はない。日常あまり意識することがないが、自分が認識できるのは世界のほんの少しに過ぎない。赤外線で見れば、都市の上には満天の夜空がある。
2024/6/4 01:10-2024/6/5 02:10, Hyogo pref. south. AM5 + C8 (F7.1 with Starizona Corrector) + ASI1600MM-cool, guided by OAG ASI120MM, controlled by ASI air Plus. L-RGB image, L with IR 640 PRO for 43 x 5min = 3h35m, RGB with Baader color filters for 15 x 3min = 45m, total exp. 4h20m. BXT & Denoise AI applied. FWHM=2.5″