春は銀河の季節。我らが太陽系は銀河系の円盤の面内に位置するため、その円盤を地球から見た姿である天の川は全天にぐるり一周繋がっている。そして北半球における夏や冬の夜空は銀河系の面内の方向なので、上空を天の川が横切ることになり銀河系内の大型の星雲・星団が多い。これに対して春の夜空は銀河系の面と直交する方向となるため、銀河系内の天体には乏しいが銀河系外に位置する別の銀河が見えやすい。
そのなかでも特におとめ座からかみのけ座にかけてはおとめ座銀河団という1000個以上の銀河の集まりがあり、この写真でもざっと200個ほどの銀河が確認できる。円形・楕円形・渦巻といろいろあるが、その一つ一つが数千億個の恒星の集団である。距離焼5000万光年。
同じ領域の写真を2020年に撮っているが、光学系が Star71(D=71mm, F=4.9)からEF 300mm F2.8 (D=106mm)になっているため以前よりかなり暗い銀河まで写っている。さすがにF2.8は強力だ。
2024/5/3 21:21-23:23 at Hyogo pref. north. SWAT350 + EF 300mm f2.8 L IS USM + EOS6D(HKIR). Exp. 76 x 90s = 1h54m at F2.8. Drizzle x2, BXT and DenoiseAI applied.