Hα-RGB合成でのアルニタク付近

オリオン座の三ツ星の左端アルニタク近傍のHα線による単色画像に、1年前の色データを乗せてカラー化してみた。

馬頭星雲のエネルギー源は写野右寄りに見える輝星(σ Ori、O型)だそうだが、そこから馬頭星雲あたりまで伸びる多数の筋模様は何故できるのだろう。σ Ori からの恒星風によるものかと思ったが、 σ Ori を中心とした放射状ではなく概ね平行だし。あと、馬頭星雲近傍のHα強度が高い領域、これも σ Ori からの恒星風による衝撃波面なのかなぁと思うが、 σ Ori を中心とした円形ではない。このあたり簡単に調べてみたが、よく分からなかった。(2022/11/1追記 恒星風とか衝撃波面ではなくて、左側の暗黒星雲の光蒸発だろうな。円弧状でない理由は相変わらず不明だが。)

Hα:2020/11/17-12/10, SWAT350 + Star71II (350mm F4.9) + ASI1600MM-cool, Baader Hα(7nm), 2min × 156subs ≒ 5h、兵庫県西部。RGBは2020/1/30のデータを流用。やりたいことに対して露出時間が全く不足しているが、あまりノイズ処理する気もなく。観賞用というよりは「ガスの流れが見える」とかそういう側の写真だ。どうも根本的に「綺麗な絵を作ろう」という意志がない。「(細かいものや淡いものなど)本来見えないものをもっと見たい」というのが根源で、その前提で「まあ見られる絵」を目指すから基本的にノイズが多いし、色はそもそもよく分からんが突き詰める気もない、みたいな感じだ。

画像処理のメモ書き。Starnetを使ったL-RGB合成では、Starnetで星雲のみにしてLRGB合成した画像に、普通にLRGB合成した画像の星を乗せる感じ。非線形化はMaskedStretchのデフォルト設定でいい。ノイズ低減処理はなし。

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