おおぐま座の銀河。右がM81、左がM82。距離1200万光年。M81は昨年C11で撮っているが、今回はM82と一緒に遠景で。このペアで撮るのは十年ぶりとかの気がする。先日のしし座の銀河団の成果に気を良くしてLRGB合成で撮ってみたのだが、口径7cmにしてはよく写るものだ。
M82は変な銀河で、極あたりからガスを噴き出したり爆発的星形成(スターバースト)を起こしたりしている。「これは数千万年前にM81と接近したことの影響である」というのがよく見る説明だが、その割には相方のM81は均整の取れた綺麗な楕円銀河だなぁ。重力による相互作用なんだからM81の方も型崩れしてていいのに。M81はHII領域の多い銀河ではありますが。
共通:SWAT350 + Star71II、2021/3/17-18@岡山県東部。
輝度:ASI1600MM-cool、1min × 205 = 3h25m
色:EOS6Dmod、2min × 29枚 = 0h58m
もう3月も下旬なのに気温0℃程度と寒く、テント泊がなかなかきつかった。こうなると例によって変なミスが起きるもので、今回はケーブル引っ掛かりによるガイドミスで1時間以上を失っている。なんというか、天体写真撮影というのは「失策の続くゲーム」だなぁと思う。実感として全てが完璧に行くことはない。天文台でも建てて望遠鏡を組みっぱなしにすれば、ミスはだいぶ減るだろうにな。