見てのとおりエンゼルフィッシュに似た形のHII領域で、オリオン座の北部に位置する。写野左寄りのオレンジ色の輝星はベテルギウスで、星雲中央の青白い星がオリオンの頭にあたる青色巨星のオリオン座λ。この星がオリオン座分子雲のガスを電離することで水素ガスが赤く光っている。この星雲は見かけの大きさが6°とかなり大きく写真だと比較的簡単に写るが、眼視では双眼鏡や望遠鏡を使っても見えない。距離約1100光年。
2021/12/3撮影、兵庫県中部。SWAT350 + Tamron SP 85mm F1.8 Di VC USD/Model F016E @F1.8 + EOS6D改(HKIR)、30s × 44subs = 22min。また夜半過ぎにオリオンが南中する季節が来たか。山は気温1℃で、路肩にはところどころ雪が積もっていた。季節は巡る。
この写真、もともとは縦に3枚モザイク合成してオリオン座全景を撮るつもりだったのだが、このフレーム以外は雲が通って全然使い物にならなかったので単体でお目見えになった。そもそも天気予報もあまり良くなかったのだが、ひと月に一度は山に上がって星を撮らないといけない体なので。なんというか山の空気を吸いに行っている感がある。
タムロン85mmは初陣で、F1.8開放で使ってみた。テストもしてみたが、中央はF2.0でだいぶ良くなる。周辺はF2.5まではあまり変わらずF2.8で急に改善する感じ。なので実用F2.0かな。画像処理メモ:絵はStarnet画像でだいたい作る、乗せる星の輝度下げは定数をかけるよりはErosionの方がいい。バックグラウンドのレベルは下げ気味にする。