オリオン座にある有名な暗黒星雲。
この写真は「何が起きているのか」がイメージしやすい。写野の右外にある恒星(σ Ori)が左側にある暗黒星雲の壁を照らし、その光によってガスがイオン化されながら暗黒星雲から飛び去って行っている(光蒸発)。ところが、馬頭星雲の頂部ではガスが高密度となった領域で星形成が行われており、ここでは光蒸発による浸食が遅くなる。その結果として暗黒星雲がσ Oriに向かって突出する形で残っている。そしてこのまま光蒸発が続けば、いずれ馬頭星雲の頂部から若い星が現れるわけだ。
2022/10/31 2:17-3:46JST@兵庫県中部, ATLUX + C11 at F6.3 with Starizona Corrector + EOS 6D(HKIR) with LPS-D1, 60subs × 1min = 1h, auto-guided by PHD2, LM75JC + ASI224MC. 当夜は風が強かった。防風ネットを張ってもかなり星が飛んだコマが多く、露出1分にもかかわらず歩留まり半分程度で露出時間が全然足りていない。赤経軸まわりのバランスを調整していてもtelescople west → eastにすると特に歩留まりが悪いように思うが気のせいだろうか。画像の隅でいよいよ画質が悪いのはAPS-Cまでしか対応しないレデューサを35mm判の6Dと組み合わせているからで、隅の光量は中央に対して1/3程度にまで落ち込んでいる。そもそもL-RGBで撮るるつもりだったのに風が強くて(以下略)