Leo Triplet

しし座の中央部南寄りにある銀河団で、M65、M66、NGC 3628という3つの銀河からなる。距離3500万光年。

この銀河団といえば、高校生の頃に天文雑誌のフォトコンテストに掲載されたことを思い出す。当時は月刊天文誌のフォトコンに「18歳以下の部」があって、そこで1席を頂いたのである。同時に応募した子持ち銀河M51の写真も「甲乙つけがたい」として掲載され、選者からは「手持ちの機材を丁寧に使いこなしている印象を受けます」とのコメントを頂いた。当時の機材はVixen ED102Sで、フィルムはFuji G400。今では電子化されたガイドも当時は人力で、寒空の下で数十分間ガイド鏡を覗き続けながらコントローラのボタンを押していた。この苦行はめでたくフォトコン1席の賞品に結実したわけだが、これはあまり使い込まずに友人に贈呈してしまった。

共通:SWAT350 + Star71II

輝度:ASI1600MM-cool、1min × 192 = 3h12m、2021/2/21@兵庫県北中部。

色:EOS6Dmod、1min × 80枚 = 1h20m、2021/3/14@岡山県東部。

 ASI1600で撮った高解像度の輝度画像に6D改で撮った低解像度の色を合わせたLRGB合成。机上検討では6D単体の画像と比べて解像度が2倍強になる計算だったが、結果としては意図通り、そして意外なほどに銀河の細部の構造が写った。この組み合わせは結構面白いな。解像度的にはまだシーイング限界よりは低いのだが、良く言えばシーイングに左右されず常にそこそこの解像度の写真が撮れるシステムと言える。常々「春は小口径だと撮るものがない」と言っていたが、案外遊べそうだ。

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